売り物に手を出しちゃった!虹鱒燻製事件


3歳になって間もない頃、大好きなハンナ一家と旅行した。
「岩魚の塩焼きでも食べよう」と皆で食堂の前で荷物を降ろすと、
しばらくして立ち止まった人々が何故かこっちを見ている。

何事かと視線をたどると、
unbelievable!! 

私の足元でPIXYが、店先に干してあった「ニジマスの燻製」をガッツリ咥えている。
青ざめ、慌てて取り上げようとするが、一度咥えた物は絶対離さない。餌で釣っても、おもちゃで釣っても効果なし。
皆であれこれ格闘の末、ようやく取り上げて顔を上げると、ギャラリーは20〜30人に増えていた。
観光バス一台分の集団やないの!

取り上げた瞬間、何故か拍手が起こり、中には「食べれなくて残念だったねぇ」なんてPIXYに話しかける人までいる。
拍手され自慢気にしっぽを振る、お気楽PIXY。お店の人に代金を持って謝りに行くと、
「良いよ、良いよ、こんなにお客さん呼んでくれたんだから」と許してくれて、一安心。
そそくさと岩魚を食べて、さっさと店を後にしたのは言うまでもない・・・





パンツ咥えて放さん事件


ある夜、のんびりお風呂に入っていると脱衣所にPIXYがやってきた。「一緒に入る?」と開けてやったら、
入ってくるなり動きが機敏になり、下を向いたまま頭を上げない。
何事かと思ったら、unbelievable!! クチにパンツ咥えてる!
洗濯機に入れる前に、いつもお風呂場で下着を予洗いする私。
PIXYはパンツが好きだ。もちろん出す筈が無い!しっぽブンブン振っている(泣)
「返せ〜、パンツ返せ〜!」大声で取り合いしていたら、父ちゃんが面白がって様子を見に来た。
「ボール持ってきて〜」と頼んでようやくボールと交換してくれた〜!

ボールを咥えたまま、もう一度「開けて〜」と扉にお手をしている。
ちょっとだけ開けてパンツを見せたら、咥えてたボールを落とした(笑)
どんだけパンツ好きなん?






冬の日本海で鼻血事件


7歳になったある日、越前海岸に釣り行った。

海岸に着いた途端、泳ぎたくてガンガン引っ張るPIXY。

とてもじゃないがこんな犬を海岸に連れて行って、のんびり釣りなんて無理。
とうちゃんは、そのまま海岸で釣りを開始。PIXYと私は海から離れて散歩に出る。

海から離れても潮風の香りに興奮して、バフバフ走り回り忙しいったらない。
40分も、そんな疲れる散歩をして私はぐったり。
PIXYも、ようやく落ち着いてきたので、とうちゃんの様子を見に海岸へ降りよう。

砂浜に下りる坂道、PIXYに引きずられては危険と私が前に立ちはだかり、直接PIXYに海をみせないように歩き始める
・・・が、その時unbelievable!! 筋肉質な犬が、いきなり後から私をなぎ倒し・踏んづけて・引きずった。
あり得へん・・・


私が引きずられた坂道。
誰の足跡も無かった砂に引きずられた跡が生々しい。

写真で見るより急坂で、砂が深い。
砂に足をとられ
一度倒されたらPIXYを放さない限り
立ち上がれない。
目の前は冬の日本海。
このまま飛び込んだらPIXYはタダで済むまい。
波にのまれ遭難か凍死か・・・

ならば私が身代わりに!死んでもリードは放すまい。
意を決してなり振り構わず、引きずられる。
「こら〜!止まれ!死ぬ〜!」と叫びながら・・・


それでも筋肉質なアホ犬は止まらなかった。
思っていた以上にアホだった・・・
幼稚園の時以来の鼻血を出しました。
一眼レフデジカメは死守したにもかかわらず、ストロボ撮影が不可の状態に(涙)

這い上がった後、コートの両ポケットとブーツの中から大量の砂が・・・ 

*惨劇の画像はない(あったら怖い)ので幼稚園並みの私の絵で失礼。


7年間、愛情込めて手塩にかけて育てた結果がこれです。何が間違っていたのか今となっては知る由もなく・・・
思うに深い事は気にせず、そのまま流してしまう私の性格に問題があるとも思われ・・・

冬の日本海は、そんな私達に生きる事の厳しさを教えてくれたのです。



 
熊の血を引く犬事件


PIXY7歳の春、とうちゃんが福井に釣りに行き鰆を6匹も釣り上げた。
わぁ、お見事!



魚に強烈に反応を示すPIXYは、室内なのに首輪をつけての登場。
やはり興味津々・・・とカメラを向けてたその時、unbelievable!! 



ひ〜!やっぱり咥えた。木彫りの熊ではありません。


とうちゃんに宙づりにされ、前足浮いてるPIXY・・・・それでも放すわけないね。
すごい顎力・・・やっぱりPIXYの親は熊かも。

とうちゃん取り上げるのに必死でPIXYの顎を上下に開き、頭をシャッフルシャッフル〜!
シャッフルしてる間に魚から赤や黄色の液体が部屋中飛び散る、怖い・・・


随分長い格闘の末ようやく取り上げた鰆は、すっかり内臓がなかった。
更に飛びついて食おうとしたのは言うまでもない。




ふたつ並んだ悲しい手袋事件


PIXY8歳、初冬の出来事。
日暮れが早まり薄暗い道を散歩中、もうすぐ我が家と言う所に来てPIXYの足取りが急速に早まった。
そしてパクっと枝を咥えた。
即効取り出すと何だかグニャっとした手触り。
?????
なんで枝がグニャ?

恐る恐る手袋の匂いを嗅いだその時、unbelievable!!

私が手に握っていた物は枝では無く、ニオイからして猫のうんち・・・・・
ぎ・・・ぎゃ〜〜!
思わずそのまま握っていたブツを、目の前の川に投げ捨てた。

もう、なんで猫うんなんかに反応したんや!
足早に家に帰り、駐車場の冷たい水でPIXYの口を強引に洗う。
叱られてると分かってるPIXYは、上目遣いに大人しく口を洗わせる。
そして家に入り手袋と手をごしごし石鹸で洗っていると・・・・・
んん????
この光景、今朝も見たような????

はっ!今朝、とうちゃんが洗面台でブツブツ文句を言いながら同じ事をしていたのを思い出した!
勘の良い方はもうお分かりですよね・・・

本日二度目のunbelievable!!
私達夫婦は、揃いも揃って朝晩に分けて同じ過ちを繰り返したのです・・・・

帰宅したとうちゃんに事情を聞くと、枝そっくりの形のブツを取り上げたらグニャっとして
顔面蒼白でそれを捨てた場所は、まさしく夕方私が拾った場所・・・・

うぅぅぅ・・・・撃沈・・・・
夫婦で同じ日に同じ猫うんを手にするとは・・・・

PIXYは気になる物の場所をずっと覚えてて、必ず次の散歩で足早にそこに向う。
ボールなんて見つけた日には、何週間も確認に通い続ける。
なんでまた道に捨てたんや、とうちゃん・・・・

しかし私達あほ夫婦の言い訳も聞いて欲しい。
本当に本当にPIXY好みの枝とソックリの形してたんやって〜(号泣)

まさかブツの写真は載せれない為、仲良く並んだ悲しい手袋の写真を。



あ〜あ、あ〜あ。




クリスマスイブに何のしうち?!事件


PIXY8歳、クリスマスイブの夜の出来事。
夕飯の準備も終え、PIXYと仲良くとうちゃんの帰りを待つ。
コタツに入るとPIXYが横になり身体を密着させてきたので、可愛くって私も向い合せに横になる。
私の胸で安心しきって、すやすや寝息を立てるPIXY。
なんて可愛いんや。



あ〜!しあわせ!至福のひと時。
手をつないで子守唄を口ずさむ。
この可愛い妖精がずっとずっと元気で、傍で笑っていてくれますように!

この上ない幸せを噛みしめていた。

するとPIXYが突然むくっ!と身体を起こし、私を見つめ、
今までで最高の微笑みを私に投げかけた。
口角がキュッ♪と上がり、表しようのない程、可愛らしい笑顔。
まぁ!なんて可愛いの!これぞ妖精の微笑み

嬉しくなって私も最高の微笑み返しをしたその時・・・
unbelievable!!

可愛い妖精の口からオエ〜〜〜ッ!!
次々と夕飯に与えた肉や野菜の数々が溢れだした!
ぎょえ〜〜〜〜!



う・・・うそやろ!?私、下に居るってば!!!
う゛ぅぅぅぅぅ・・・・・

あ・・・・あの最高の微笑みは苦し紛れの・・・・
「かあちゃん、いきます!」の合図やったのね。

人間、驚き過ぎると中々次のアクションを起こせないもので、ただひたすらにPIXYを見つめる私。
全部吐き終わって申し訳なさそうなPIXY(か・・・かたじけない)と言っているようだ。

いいよ、いいよ、仕方ないさ、気分が悪かったんやもんね・・・・
それにしたって、かあちゃんの上に吐かんでも・・・・

言いたい事は多々あれど、ここは大人。
愛犬の体調を気遣い、さっさと汚物を片付け、カーペットをひっぱがす。
私が着てた、姉の形見の高級カシミアカーディガンも無残。
かけられた汚物を予洗いし、迷わず洗濯機に放り込む。(カシミアなのに・・・)

街にはイルミネーションが煌めくクリスマスイブの夜。
まさか自分にこんな惨事が降りかかろうとは・・・・
汚物まみれのカーペットとカーディガンの写真。
綺麗そうな所?を、小さく小さくね♪うひひ。
(左下のピンクがカシミアカーディガン)
お食事中の方もノークレームでお願いします。
みなさま、楽しいクリスマスをお過ごしください・・・・・メリークリスマス!・・・撃沈。

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unbelievable

驚愕のPIXY伝説

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