PIXYには、ひとつだけ優れた能力があります。
人の年齢がわかるんです。
それは、とっても大雑把。70歳以上か以下か。

70歳過ぎてるかな・・・と思われる人に撫でてもらう時は、匍匐前進で近づきます。
そして目の前に行ってゴロンと横たわり「撫でて〜」とお腹を見せます。

すると「可愛いなぁ!じいちゃんが転ばんように寝てくれるんか?賢いなぁ」と目じりを下げて撫でてくれます。

今日一日の散歩の様子を見てみてね。

いつも逢う度に撫でてくれる赤い帽子のおじいちゃん。
今日も偲びの術で寄って行き、即効横たわります。
「撫でて〜♪」

暫く恍惚の犬と化して、尻尾だけ振り続けます。
「オイ、お前大丈夫か?」
老犬わんこも心配してくれます。

「Eちゃんのお父さんは、まだ大丈夫。
70前やから寝転ばへんで」

「Eちゃんのママもまだ若いから、寝転ばへんで!」



PIXYのこの癖を知ってる友達は「や〜ん、久しぶりに逢うから寝転ばれたらどうしよう〜?あれから1つ歳とったし・・・」
と、かなり逢う前に緊張するらしいです。
そして無事、お座りで近づかれると「良い子ぉ〜、良い子ぉ〜!」と大げさに喜びます。

もはやPIXYは若さのバロメーター!不安な方は道で待ち伏せして「PIXY!」と呼んでみて下さい。

「B君のママもまだ若いから、
このままの格好でご無礼します〜」

「あ〜んHさん〜、70過ぎやな〜。
ワシのストライクゾーンや〜!
撫でて〜〜〜」



こうして日夜問わずの修行の結果、年齢を見分ける技を身につけました。
今まで寝転ばなかったのに、ある日突然寝転ばれるようになった人も居ます。
きっとその人は、めでたく70歳のお誕生日を迎えられたのでしょう。(ホント?)

しかし、高齢者に腰を屈ませたり、膝を曲げてしゃがませたりする事が、
果たして優れた能力と言えるのか・・・疑問は膨らむばかりです。

違いがわかる犬

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