鏡開きと言えば思い出す。

二年前、元日の早朝に玄関に飾ってあった鏡餅を、あっと言う間にPIXYに食われてしまい、
半紙の上にみかんだけ主役の居ない正月を迎えた。

一年前の年末、とうちゃんが餅を切ろうとする
そばから既に食ってしまったPIXY。

「ワシ、知らんで〜」のすっとぼけた顔は、
あの頃随分皆さんに笑っていただきました。


職場に、この写メが送られてきて、
私も仕事中に吹いたっけ(笑)
そして2007.01.10.夕刻。
今年は鏡餅を食われても飾れるように
二飾り用意した。
あぁ、おかげで今年は無事鏡開きが出来そう。

余裕で鏡開きへのカウントダウン。
そこへ1本の電話が鳴った。
長話が始まると退屈したPIXYが和室に走り出した。
嬉しそうに咥えて戻ってきたのは、
一年ぶりに口にしたアレ。
切って涼しい和室に置いておいた生餅。
年末から新聞紙を敷いた段ボールの
中に入れて保存してあった。
毎日和室に入っても全然見向きもしなかったのに、
人の話中に突然・・・
毎日狙ってたんやね。

確信犯やね(笑)
こんなデカイの飲み込んだら大変や。
15分ほど喋った相手に気づかれぬよう
格闘を続ける。
ようやく話が済んだ。
本腰入れて取り上げよう・・・
思った矢先に、とうちゃんからも電話。
現在の状況を話すと、とうちゃんは一言。
「喉に詰まって死んじまえ!」ってさ。
冷たい・・・

死なせんよ〜、PIXY。
優しいかあちゃんは更に格闘を続ける。

でも折角やもの、写真に残そう。
隣の部屋にある携帯を取りに行く時、
試しに「待て!」と言ってみた。
すっかり喰っちゃてるかと大急ぎで戻ると
アホやな、言われたとおり咥えて
待ってた(笑)
携帯で写真撮りながら「出せ!出せ!」
と繰り返す。
PIXYの口の中で湿り始めた餅で
手も携帯もにゅるにゅる・・・


この時既に格闘を初めて30分弱。
負けへんで、PIXY。
にゅるにゅるの手が滑って携帯を落とした。
気になって手を放した瞬間→→→

食ってしまおうと必死でもがくPIXY。
餅に吸い付くように写った執念深い舌に注目(笑)
かあちゃんの勝利。
30分かかって取り上げた餅。
生で堅かったはずが、もうこのまま食えそうな
やわらかさ(笑)

格闘の末、PIXYの歯茎から流血したらしい。
ほんのり血でぴんくに染まる生餅。




ふふふ、とうちゃんからは簡単に喰えてもかあちゃんは許さへんよ。
一年ぶりに食えると思ったのに残念やったね。

2007年の鏡開きは切ない切ないPIXYでした。


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